潰瘍性大腸炎って?
1、どんな病気?
主に大腸粘膜にビラン(ただれ)や潰瘍をびまん性に形成する原因不明の慢性大腸炎で病変は直腸から口側に(盲腸方向へ)連続性に見られることが特徴です。病変の範囲で「直腸型」、「左結腸型」、「右側あるいは区域性大腸炎型」、「全結腸型」の4型に分けられます。20歳以上の若年成人に多いのですが、小児や50歳以上の年齢層にも見られます。原因は不明ですが最近の研究では自己免疫反応やストレスなどの関与が考えられています。通常、腹痛や粘液状の血便や下痢があり、出血による貧血、体重減少など種々の程度の全身症状が現れます。癌化の可能性もあります。
2、患者数、世代、性別などに特徴は?
患者数は最近15年間で6倍以上に増加しています。毎年約10%程度の増加が見られています。男性と女性ではやや男性に多いようです。好発年齢は男性で20歳〜24歳、女性で25歳〜29歳にピークが見られ、全体では20〜24歳と若年層に多いのも特徴です。
3、自覚症状は?
持続性、もしくは数ヶ月単位で反復する粘血便(粘液と血液の混じった便)、血性下痢、腹痛、発熱などで、病変の範囲が広いほど、炎症が高度なほど出血、下痢の量は多くなります。癌化については罹病期間と罹患範囲が関係していて、発病後10年以上長期経過例で全大腸型のものにリスクが高いとされています。
4、治療について、完治は可能か?
治療は基本的には内科治療が第一です。通常はサラゾピリン、ペンタサなどの5-ASA製剤、副腎皮質ホルモン剤が用いられます。最近では80〜90%の症例は緩解導入、緩解維持が可能ですが、原因自体不明であり完治は今のところ不可能です。内科的治療に反応しない場合、急性劇症型の場合、癌合併などの場合は外科的治療の適応となります。
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